Core's Blog

何か、いろいろ書く。

Elite x2 1012 G1に、Windows10をクリーンインストールしたときのメモ。

今月半ばに購入してWindows10をクリーンインストールしたElite x2ですが、まさかの2週間ほどで異常をきたし始めたので、またクリーンインストールをしました。

その時のメモを残します、途中関係ないことも書きます。

 

セットアップ画面での、シャットダウン方法。

Windowsのセットアップ画面でシャットダウンしたくなることがありますよね。筆者はあるのですが、セットアップ画面ではShift+F10でコマンドプロンプトを呼び出すことができます。コマンドプロンプトを呼び出したら、

shutdown /s /t 0

と入力して実行します。これでシャットダウンしてくれます。

 

 

ドライバを、入れる。

セットアップ中に裏でごちゃごちゃ動かれるのが鬱陶しいので、ある程度はオフラインでやります。手動で入れる必要がある、入れたほうが良いドライバは下に連ねておきますが、基本的には

HP Elite x2 1012 G1 ソフトウェア及びドライバーのダウンロード | HP®カスタマーサポート

このページから引っ張ってきています。このページに掲載されているドライバの直リンを貼っているだけなので、記事執筆時点よりも新しいドライバが配布されている可能性があります。

 

Intel HD Graphics 515

ほっとけばUpdate経由で勝手に入りますが、作業中にやられると鬱陶しいのと、とはいえ輝度が常時最大なのも鬱陶しいので手動で入れます。HPの公式からのドライバに拘ってインストールしていたのですが、結局Updateが最新のものを見つけてきてインストールし直してしまうため、Intelの方から引っ張ってきました。

インテル® HD グラフィックス 515 のサポート

一見セットアップが進んでいないように見えても動いていることがほとんどなので、10分くらい待ってみます。

「更新のキャンセル」なんて表示されていますが、ちゃんと進んでいるようです。というか、これはキャンセルボタンなようです。

 

 

Intel Tri-Band Wireless-AC 18260

上記IHGと同じ理由でIntel公式から引っ張ってこようとしたのですが、Windows10対応と明記されたドライバが見当たらないので断念。対応OSにはWin10があるのに、ドライバは8.1と7のみをターゲットに配布という意味不明なことをしています。ので、こっちはHPから引っ張ってきます。

 

Intel WLAN ドライバー

https://h30437.www3.hp.com/pub/softpaq/sp113001-113500/sp113020.exe

 

Intel Bluetoothドライバー

https://h30437.www3.hp.com/pub/softpaq/sp113501-114000/sp113708.exe

 

 

Conexant HD オーディオドライバ

オーディオ系のドライバはメーカーがカスタムしていることが多いので、メーカーページから引っ張ってくることをお勧めします。

https://h30437.www3.hp.com/pub/softpaq/sp111001-111500/sp111438.exe

が、これがなかなか厄介で、HP SupportとWindows Updateで、引っ張ってくるドライバのバージョンが違います。何が起きるかというと、他方がアップデートすれば他方がまた違うバージョンを適用...を繰り返すので、非常に鬱陶しいです。

しかもよくコケる。

 

気を付けるべきは、このドライバにはなんとキーロガーが仕掛けられています。HPの名誉のために書いておくと、どうやらデバッグ用に使用していたソフトがそのまま混入したのが原因で、悪意を持って混入させた訳ではないようです。入力内容がローカルディスクに保存されます。ネットに乗せてどっかに送っているものではないものの、狙われるリスクはあります。最新バージョンのドライバでも入力内容を記録しているのかは不明ですが、いずれにせよバックグラウンドで動いていて邪魔な上に、消したところで問題は起きないのでexeファイルを削除することを推奨します。

C:\Windows\System32

を開き、その中のMicTray64.exeを削除します。xmlも要らないので消してかまいません。

ただし、消そうとすると開いていて消せないといわれるので、タスクマネージャで探して止めてから再度削除します。

キーロギングしていないとしても裏で動いているので邪魔です。

 

 

ソフトに、全投げする。

使っていて支障が生じやすい部分のドライバはある程度入れたので、あとはWindowsとHPのツールに全投げします。最近のUpdateは割と優秀で、だいたいのドライバは勝手に入ります。

 

HP Support Assistant

だいたいはこれに押し付ければ入ります。

https://h30437.www3.hp.com/pub/softpaq/sp101001-101500/sp101214.exe

しかし、それでも入らないのがあるので手動でもやっていきます。

 

 

HP lt4226 Gobi 4G Module

ハードウェアID

USB\VID_03F0&PID_641D&REV_0228&MI_02
USB\VID_03F0&PID_641D&MI_02

 

正体

こいつはドライバこそあたっていませんが、名前がわかっているので楽です。

sp74128をインストールします。

https://h30437.www3.hp.com/pub/softpaq/sp74001-74500/sp74128.exe

 

 

PCI データ取得およびシグナル処理コントローラー

ハードウェアID

PCI\VEN_8086&DEV_9D27&SUBSYS_80FC103C&REV_21
PCI\VEN_8086&DEV_9D27&SUBSYS_80FC103C
PCI\VEN_8086&DEV_9D27&CC_118000
PCI\VEN_8086&DEV_9D27&CC_1180

 

正体

Intel(R) Serial IO UART Host Controller - 9D27

sp82020をインストールします。

https://h30437.www3.hp.com/pub/softpaq/sp82001-82500/sp82020.exe

 

 

不明なデバイス

ハードウェアID

1つ目

ACPI\VEN_INT&DEV_3400
ACPI\INT3400
*INT3400

 

2つ目

ACPI\VEN_INT&DEV_3403
ACPI\INT3403
*INT3403

 

3つ目

ACPI\VEN_INT&DEV_3403
ACPI\INT3403
*INT3403

 

4つ目

ACPI\VEN_INT&DEV_3403
ACPI\INT3403
*INT3403

 

正体

Intel Dynamic Platform and Thermal Framework

sp84989を導入することで、4つまとめてドライバが入ります。

https://h30437.www3.hp.com/pub/softpaq/sp84501-85000/sp84989.exe

 

 

不明なデバイス

ハードウェアID

ACPI\VEN_INT&DEV_347C
ACPI\INT347C
*INT347C

 

正体

Camera Sensor HI545

sp85498をインストールします。

https://h30437.www3.hp.com/pub/softpaq/sp85001-85500/sp85498.exe

 

 

不明なデバイス

ハードウェアID

ACPI\VEN_INT&DEV_3420
ACPI\INT3420
*INT3420

 

正体

インテル® Power Sharing Manager デバイス

正体はわかっているのですが、ドライバが見当たりません。WiGigドライバの中に内包されているっぽかったのでインストールしてみたのですが、入っていませんでした。Elite x2のドライバのリストのページの中にあるのか調査中です。なかなか面倒そうです。Lenovo向けのものも引っ張って試しましたが、結果は変わりませんでした。一応、Driver Boosterというソフトから引っ張ってこれることは確認しています。

 

 

TBのソフトウェアを、入れる。

これは必須ではありませんが、Thunderbolt3用のソフトウェアが配布されています。Thunderboltコントロールセンターが入るので、入れておいて損はないです。

https://h30437.www3.hp.com/pub/softpaq/sp133001-133500/sp133131.exe

今更、Elite x2 1012 G1を買った。

久しぶりに実店舗で中古PCを購入しました。

 

Inspironが、不調だった。

筆者は3月にInspiron 14 5410というノートPCを購入、使用していました。しかし購入時より不調を生じまくり、何度もサポートに問い合わせて最終的に修理対応。修理あるあるで現象未再現ではあったものの、予防交換してくれるようなので依頼。が、タイミングが最悪だったようで、未だにパーツ手配のまま停止。GWだったのと、おとなり大国の国際郵便が停止してしまっているらしく、今月中は期待できないだろうという感じです。修理完了の目途すら立ちません。

これについてはDELLが悪いというわけではありません。初期不良ではあったのは事実ですが、現象未再現で無償修理対応をしてくれているので文句はありません。

 

代行できるPCが、絶望的。

穴埋めには、一度家族に譲渡したInspiron 5480を用意。バッテリー駆動が発生しなければ割と優秀で、4C8TなCore i5 8265U、16GB RAM等性能的には問題がありません。

問題は、用途的にバッテリー駆動が必須なこと。が、筆者のInspiron 5480はバッテリーがあまり持ちません。極力バッテリー駆動が発生しないようにはしているのですが、どうしても避けられない日がありました。その日はMacBook Airで対応していましたがかなり無理がある。

NS150BAWは論外です。バッテリーはいけますが、持ち運びに15.6インチはでかすぎますし、Celeron 3205UはYouTubeで1080pすらまともに再生できないので使えたものではありません。

 

目を付けたのは、タブPC。

バッテリー駆動できるPCが欲しい。それとNS150BAWは邪魔。とはいえ予備PCはないとまずいことは今回の修理で痛感したので、Celeron 3205UよりはマシなCPUを積んだPCに置き換えたい。Win10は対応しててほしい。10Proのリモートが使いたくなる時がある。解像度はFHDないと使いたくない。これらをざっとまとめると

・バッテリー駆動可

・14インチ以下のコンパクトなPC

Core i3以上

・Haswell以降(クリーンインストールするのでIvyはNG)

Windows 10 Pro

・1920×1080液晶

・ケチなので予算は2万円程度

が条件になります。で、筆者は以前から2in1やWindowsタブレットに興味をもっていました。いい加減な筆者は、Winタブ買えばZ3TCを置き換えできるのでは、と考えた。ということで、2in1かタブレットに条件を絞って探してみました。

 

選ばれたのは、Elite x2。

HPのElite x2 1012 G1という機種です。

Windows 10 Home (MAR)

Core m5 6Y54

DDR3 4GB*2 オンボード

Intel HD Graphics 515

ショップ側の3か月保証

 

Win10Proではありませんが、ほぼ完璧に筆者の需要を満たしています。

 

ちょっと、初期化してみようかな?

ショップの方に「クリーンインストールしたら保証は切れるのか」聞いてみたところ、OS的な保証は対象外になるけどハードは対象内的な返事が返ってきました。言質はとった。で、このElite x2は公式の仕様書を見てみると、メーカー出荷時はWindows 10 Proが入っていると書いてあります。しかし、中古ショップの要らぬひと手間でWindows 10 HomeのMARに書き換えられてしまっています。うーん残念。でも、Ivy世代あたり以降のメーカーPCって、DPKなんですよね。なんか急に、Windows 10をクリーンインストールしたくなってきたな??ということで、します。

 

DPK、とは。

DPKとは何かというと、デジタルプロダクトキーのことです。デジタルプロダクトキーは何かというと、そのままの意味です。今まではWindowsのプロダクトキーは本体背面等の目立たないところにシールが貼ってあり、そこに書いてありました。しかし、Ivy世代以降ということでWindows8辺りからはこのシールが存在しないことに気付いた方も多いかと思います。これはメインボードにプロダクトキーが書き込まれているためです。

Windows 10のクリーンインストール時はDPKが存在する場合、それを読みだして自動でHomeかProかを選んでインストールしてくれるので、ユーザーが指定する必要がなくなっています。ライセンス認証もオンラインにすれば勝手に通ります。

ちなみにDPKはコマンドで画面上に呼び出すこともできますが、Win8等からのアップグレードである場合等はかなりややこしい上に、別に普通に使っていれば呼び出す必要はありません。

 

いざ、インストール。

21H2のUSBインストールメディアを用意して、起動します。余談ですが、このPCはポートが少なすぎるので、ThunderboltハブとUnifyingレシーバーがあって本当に助かりました。

上記DPKの話で、Win10のインストール時にエディションの選択画面は現れず。

 

ライセンス認証を、見てみる。

さっきライセンスについてはHomeということで確認したのですが、なんか急にライセンス認証画面が拝みたくなったな??ということで見に行きます。

Windows

エディション Windows 10 Pro

ライセンス認証 Windows はデジタル ライセンスによってライセンス認証されています

 

あれれー?おかしいぞー?筆者は、Windows10をクリーンインストールしただけです。エディション選択もしていませんし、他意はない←

こういうふざけた書き方をしているとイケナイコトをしていると思われそうですが、Windows 10 MARについて調べてみても、中古PC業界を守ることが目的であって、今までのライセンスを潰せ、とか使うな、とかいうことは書いてなさそうなので問題はないでしょう。

万が一に問題があるとすれば、ライセンスを塞がなかったショップかMSです。インストール時にエディション選択もできませんし(一応回避法はあるらしい、やったことはない)。

そういえば、元が10Proなのに10HomeのMARつっこむって、ショップもなかなかいい性格してますね。

 

気に入っている、箇所。

画面が、かなりいい。

12インチ1920×1280の3:2解像度。最大化すればフルスクリーンにせずともFHD動画を等倍で見れるのは高評価です。Windowsは縦解像度が窮屈になりやすいので、縦が長めなのはありがたい。とはいえタブレットなので、画面は縦向きにもできます。

フルラミネーションで、IPSパネル、輝度は340nit、キックスタンドは無段階で角度調整ができるのでかなり見やすいです。筆者は使用していませんが、周辺光センサーがあるので明るさの自動調整も使えます。

タッチパネルは指、Wacom AESペンに対応しています。筆圧は2048段階で、安価なペンタブ程度の性能は持っています。替え芯もついています。フルラミでFHD、2048段階なので簡単な液タブ程度の動きはできそうです。

 

ファンレスで、静か。

良くも悪くもCore m5なので低発熱です。ファンレス設計なので、静かな環境でも気にすることなく使うことができます。Inspiron 5480や5410はTBが働くとすぐ発熱してファンが回るので、気になっていたところでした。

後継のCore iを積んだモデルはファンが搭載されているようなので、どちらが良いかは用途によると思います。

 

Thunderbolt3ポートが、ある。

後述しますが、絶望的にポートが少ないです。唯一の救いはType-C端子を備えていることで、これはThunderbolt3に対応してます。筆者はThunderbolt対応ハブを持っており、ハブ経由での電源供給も可能なので充電しながら使用することができました。

仕様書には "USB Type-C 3.1"や "USB Type-C経由で外部ディスプレイへ出力可能" と書いてあります。Thunderbolt3でUSB 3.1 Gen2とDisplayPortを内包しているはずなので、規格的にはそれらなはずです。

 

充電残量が高いと、充電しない。

充電残量が多いときは充電しないようになっています。これはバッテリー寿命の延長が期待できるので、筆者としてはうれしい機能です。ただし、Inspironほど丁寧ではなく、設定はできないようです。

 

分解が、容易らしい。

HPやDELLはユーザーが中身をいじることになかなか寛容で、自社で分解方法を示しているケースもあります。Eliet x2はぱっと見は面倒そうですが、実はタブレットPCとしてはかなり簡単に分解できるようです。開けたところで交換できるのはSSDやバッテリー程度ですが、この2つは交換したくなることが多い(と思う)ので、ありがたい。

 

逆に、気になる箇所。

ポートが、少なすぎる。

純正キーボード用の端子、USB 3.0 Type-A端子、Thunderbolt 3端子(充電兼用、おそらくUSB PD 2.0)、3.5mmジャック、Micro SIMカードスロット、Micro SDカードスロット。タブレットとしては豪華ですが、ノートPCと比べてしまうとポートの少なさが目立ちます。特にTB3ポートが充電兼用なのとType-Aが1ポートだけなのが致命的で、ハブがなければかなり苦しかったことは安易に想像がつきます。

 

指紋認証は、オマケ。

指をスワイプするタイプの指紋認証がついていますが、精度が酷すぎるためオマケレベルです。位置も悪いので余計に蹴られます。認証にかなり時間がかかる、そもそも認証できないケースが多いので普通にパスワードを打った方が速いです。登録すらできないときがあります。

後継モデルでは指を置くだけのタイプに変更されています。

 

キーロガーが、入っている。

Conexantのオーディオドライバの中にキーロガーが含まれていて、打ち込んだ文字をストレージ内に保存してしまいます。インターネットに載せて送ることはないようですが、ログファイルを盗まれるリスクはあるので、exeファイルを削除してしまうのが良いです。削除しても不具合は起きませんし、バックグラウンドで動いていて邪魔です。

一応これはHPが悪意を持ってデータを抜こうとしている訳では無く、デバッグ用のソフトウェアがそのまま混入しているのが現状なようです。ユーザーにとっては害でしかないのは変わりませんが。

 

ちょくちょくパワー不足は感じますが、それは想定の範囲内です。使いやすく、総合的には満足です。

Wi-Fi6は速いのか、試してみる。

少し前に、Inspiron 5410を購入し、届きました。

これが意味することは、Wi-Fi6の速度を測れるおもちゃが増えたということ。

iPhone 13やiPad miniもWi-Fi6に対応していますが、こいつらでLANの速度を測るのは無理があります。

 

筆者は、有線派。

基本的に筆者は無線LANというものをあまり信用していないため、ノートPCを家で使う場合はLANケーブルをわざわざ引いて使っているほどです。さすがにiPhoneiPadは無線で使いますが、RJ-45が付いている機器は確実に有線を使います。ついてないノートPCはというと、USBのLANアダプタを使います。

速度も品質も有線のほうが安定する、という考えを持っているのです。が、こんなことを言っていて、実はWi-Fi6なら無線のほうがぶっちぎりで速い、なんてことがあったらまずい。ので、おもちゃを手に入れたこのいい機会に測ってみることに。

 

とはいえ、安定の雑さ。

測定は安心と信頼の筆者品質です。

ノートPC(Inspiron 5410)とルーター(WX3600HP)をWi-Fi6で繋ぎ、ルーターとデスクトップPCを有線LAN(2.5GbE)で繋ぎます。で、これをLAN Speed Testというソフトで計測します。デスクトップPCに共有フォルダを作り、inspironからそこに書き込み、読み込みをする形です。

もちろんPCがバックで通信する可能性がありますし、5GHzとはいえ干渉の可能性も0ではありません。一応inspironとAtermの間に障害物はなく、他の機器はWi-Fiに接続していない状態です。恐らくOSのキャッシュ機能等が働くので、測定結果は正確な値ではないはずです。

Inspiron 5410とWX3600HPの間に障害物はなく、距離は3m程です。

 

また、ついでなのでNASも巻き込んで測定してみることに。Inspironに2.5GbEのLANアダプタをつけて測定もしてみました。

 

それぞれの、スペック。

Inspiron 14 5410

Intel Core i7 11390H

DDR4-3200 8GB×2

KBG40ZNS1T02

Intel Wi-Fi 6 AX201 (無線LAN)

USB-LAN2500R (RTL8156) (有線LAN)

モジュールの名前にも入っている通りWi-Fi6 (802.11ax)に対応しています。Intel公式のスペック表を見る限り、最高速 2.4Gbpsと書いてあります。

PC自体もNVMeで、性能面でボトルネックになるとは考えにくいです。

 

デスクトップPC

Ryzen 5 3600

DDR4-3000 8GB×2

WDS250G2X0C

GPE-2500T(RTL8125B)

メモリとSSD、Inspironに負けとる。LANカードをPCIeスロットにぶっ挿して使います。理論値は2500Mbpsです。共有フォルダはNVMe SSDの中に作るので、こちらもボトルネックにはなりにくいはずです。

 

ルーター

NEC Aterm WX3600HP

WAN伝送速度 2.5Gbps

無線LAN伝送速度 Draft IEEE802.11ax 最大2,402Mbps

LANポート×4とWANポート×1を持った機種です。WANポートのみ2.5GbEに対応しているので、PCとWANポートで直結させます。

 

NAS

I-O DATA HDL2-AAX0/E

2.5GBASE-T

HUS724020ALA640×2

RAID0

RAID0時の公称値はRead 226.6MB/s、Write 143.5MB/sです。このNASと他機器の接続には後述のハブをかませます。

 

スイッチングハブ

PLANEX FX2G-05EM

IEEE 802.3bz (2.5GBASE-T)

データ伝送速度 2.5Gbps

こいつを噛ませた場合と噛ませなかった場合では条件として若干不利になりますが、誤差範囲だと信じてる。こいつとAtermのWANポートを直結させて使用します。

 

ケーブル軍団

すべてCat6のスタンダードケーブルで、機器同士を直結させてあります。長さはいずれも2m程度です。ただし、メーカーはごちゃまぜです。だいたいはELECOM。

Cat6は37m以内であれば10GBASE-Tまでいけることになっており、2.5GBASE-TはCat5eでもいけるので、2m程度の単距離であれば問題はありません。

 

使用機器の、速度。

理論値は

AX201 : 2400Mbps

USB-LAN2500R : 2500Mbps

GPE-2500T : 2500Mbps

WX3600HP(Wi-Fi) : 2402Mbps

WX3600HO(WAN) : 2500Mbps

LANケーブル(Cat6) : 10000Mbps

 

 

であり、限界まで出せた場合はAX201の2400Mbpsになります。

両PCのSSDはNVMeで3000MB/s近く出るのでここはあまり気にしません。

NASのR/W速度はMBpsをMbpsに変換すると、約

Weite : 1148Mbps

Read : 1812.8Mbps

です。NASを使った場合これが限界値と考えればよさそうです。

 

NECが、やってた。

Wi-Fi6なのに2.4Gbpsでねーじゃんっ

と言われないようにか、NECが公式でやっていました。

Aterm WX3600HP:無線LANおよび有線LANのスループット値 | 製品一覧 | AtermStation

この時点で1627Mbpsしか出てないらしい。弊社測定環境とか書いてあるので、かなり好条件でやっているはずです。どちらかといえば普段使いに近い環境で試す価値はあるだろう、と言い聞かせて続行。

 

やって、みた。

AX201⇔WX3600HP⇔GPE-2500T

Wi-Fi6の区間があります。

パケットサイズが1MBだと測定にならなかったので、500MBにしました。

Write 382.83Mb/s

Read 447.91Mb/s

え、遅くね?

NECの測定の1/3も出ない結果に。

 

これはWi-Fi以外の環境に問題がある可能性が出てきた。ので、一度有線で試します。Atermだと2.5GbEポートが足りないので、ハブをかませます。

 

USB-LAN2500R⇔FX2G-05EM⇔GPE-2500T

区間2.5GbEの有線LANです。

Write 1,229.37Mb/s

Read 1,571.21Mb/s

Wi-Fi云々以前に2500Gbpsには遠く及ばず。が、格段にWi-Fiよりは速くなっています。

 

別機器に送り付けることにします。

 

AX201⇔WX3600HP⇔FX2G-05EM⇔NAS

Wi-Fi6の区間があります。Atermとハブは2.5GbEで直結してあります。

Write 393.90Mb/s

Read 329.72Mb/s

WriteよりReadの方が遅い謎な結果。

 

今度は有線で試します。

 

USB-LAN2500R⇔FX2G-05EM⇔NAS

区間2.5GbE。

Write 860.28Mb/s

Read 1,473.64Mb/s

PCに送り付けた方が速い。が、やはりWi-Fiをかませるよりは圧倒的に速いです。

 

InspironにつないでいるUSB-LAN2500Rは「発熱して速度が落ちる」と評判です。今日の室温は15℃と割と寒いですが、一応Inspironを解雇して今度はデスクトップから送り付けてみます。

 

GPE-2500T⇔FX2G-05EM⇔NAS

こちらも全区間2.5GbEです。

Write 912.92Mb/s

Read 1,460.63Mb/s

コメントしにくい微妙な数字を出すな。強いて言えばInspironと大して変わりません。

 

Wi-Fiは、ボトルネックになる。

と、考えられる。と濁しておきます。検証が大雑把すぎてどこまで信頼して良い数値かわからない。のに加えて筆者のLAN環境に問題があるのか、有線でもそこまで速度が出ませんでした。が、筆者の環境ではWi-Fiと有線では3~4倍の差があり、Wi-Fiが公称値よりも速度を出しにくいというのは事実と考えて良いと思います。

まあ、普通の家庭環境での日常使用ではこんなもんでしょ程度に考えていただければと思います。少なくとも筆者の環境では有線LANの方が良いという結果になりました。

↑めっちゃ保険かけてる。

 

「lan 速度 測定」とか調べるとf〇st.c〇mとか一番上に出てくるのは何故。

660円で、外付けBDドライブを作る。

ハードオフで偶然手に入れることのできたもので、安く外付けBlu-rayドライブを作ろうという記事です。

 

目次を貼っておくので、作業(分解)しか興味のない方は では、分解。 の見出しまですっ飛ばしてください。

 

 

110円で、BDドライブを入手した。

最寄りのハードオフはいつもあまり良いものが出てこないので期待値低めで物色してたら、110円のUJ272を発掘。見出しでネタバレしているのですが、コイツの正体はBDドライブです。Panasonic製のノート向け薄型ドライブなのですが、パナは総じてドライブに「Blu-ray Drive」とか「DVD Writer」とかわかりやすいことを書かないので、査定時にBDだということに気付いていなかった可能性が高いです。ジャンク品でしたが、CD, DVD, BDすべていけました。

余談ですが、筆者が見ている限りだとハードオフ側の認識ではノート用のドライブはベゼルが付いていないと価値が下がるようです。理由はよくわかりませんが、売るときはベゼルをつけたまま売ることをお勧めします。出典は「ベゼルがないのでジャンクです」という表記をときどき見かける。

今回ベゼルはついていましたが、邪魔なので外しました。

 

550円で、外付けDVDドライブを入手した。

先述のBDドライブより高いのですが、薄型(←ココ重要)の外付けDVDドライブとしてはまあ悪くない値段なので購入。EX-DVD03KというI-O DATA製のものです。特徴はUSB 3.0対応な点程度で、良い意味でシンプルです。

"薄型" とはノートPC向けドライブだけを指しているのではなく、9.5mm厚であることを指しています。実はノート向けのODDには12.7mm厚のものと9.5mm厚の2タイプが存在します。前者は古い規格で、後者は比較的新しいものです。HDDの7mm厚と9.5mm厚の関係のようにはいかず、実はこれらは互いに物理的互換性がなく、12.7mmのガワに9.5mmのドライブを突っ込もうとしても基本的には使えません。ということで、12.7mm厚の比較的流通数が多いものではなく、9.5mmの方を探していたのですが、まさかUJ272を購入した翌日に遭遇できるとは思いませんでした。

欲を言えばホワイトが欲しかったですが、550円で出会えることはなかなかなさそうだったので仕方ない。

 

一応、12.7mm厚のガワでも基板だけ抜き取れば厚さは関係ないので使えます。恐らく、多少安上がりで済みます。が、外付けが目的なのでよく持ち出す、そしてSATA端子はUSBの比じゃないレベルで貧弱なので今回は9mm厚のガワを購入しました。

 

扱いにくい、9.5mm。

この9.5mm厚のドライブですが、筆者のようにいろいろいじくる人間にとっては扱いにくい規格です。というのは9.5mm厚のドライブはノートPCの薄型化の中で流行りだした規格で、その後どうなったかというとドライブレス化が進みました。何が言いたいかというと、流通数が少ないわけです。今回は偶然UJ272とEX-DVD03Kに遭遇しましたが、筆者自身割と奇跡だったと思っています。12.7mmと9.5mmの差は目視でも意外とあり、薄型≒新しめと勘づきやすいので価格設定が割高にされやすいのもネックです。

じゃあ12.7mmのBDドライブを探せばいいじゃん、となるのですがこれも微妙です。大前提として物理動作が発生するパーツは寿命が短いです。ただでさえ寿命が短いドライブがBDになると、さらに故障率は上がります。BDは欠陥レベルで読み書き不良が発生します。実際筆者が同じ日に買ってみたUJ240はBDが読めませんでした。12.7mmな時点で少なくとも8年程度は前の製品である可能性が高いので、安くない限りは手を出したくないというところです。

救済として、この手のドライブにはどのメーカーも大抵製造日を記載しています。それをある程度の参考にするのはアリです。

 

UJ272の、スペック。

Panasonic製。BDXLに対応しており、BD-Rだと6倍速まで出ます。欲しい情報はここだけ。DVDとかCDはBDの読み書き性能ほど重要ではないので無視。

 

EX-DVD03Kの、スペック。

I-O DATA製。読み書き性能は、元から入っているドライブは正直どうでもいいので無視。USB3.0に対応していて、別売りのACアダプタからも電源が取れるようです。

因みに、BD化する人間に気を遣ってかベゼルに余計なことが書いてありません。BDロゴ書いてないけどBD使えるネタドライブ化しないので、地味にありがたい。この話は半分本当です。後述します。

 

USB3.0は、意味がない。

EX-DVD03KはUSB 3.0に対応していますが、コイツの限界であるDVDの8倍速はだいたい90Mbpsを少し下回る程度なので、USB 2.0の480Mbpsでも実効値を考慮しても頭打ちになることはありません。

が、このモデルには兄弟モデルが存在し、実は公式でBDドライブであるEX-BD03Kが存在しています。先述の、ベゼルに何も印字されていないのはこれらのパーツの共通化だと思われます。ではBDならUSB 3.0を必要とするかというと、そうでもありません。確かにBDの16倍速は480Mbpsを上回るのでUSB 2.0では足りませんが、EX-BD03KはBDは6倍速が限界であり、216Mbps程度になります。つまり、USB 3.0はあまり意味がありません。

 

と、思っていたのだが...

じゃあ何故USB 3.0に対応している?という話になってきます。EX-BD03Kのページにこんなことが書いてありました。

※USB 3.0接続時の最大書き込み倍速です。USB 2.0接続時は最大倍速には達しません。

引用元

EX-BD03シリーズ | ポータブルブルーレイドライブ | IODATA アイ・オー・データ機器

 

EX-DVD03Kのページではこんなことは書いてありません。つまり、DVDではUSB 3.0なんてどうでもいいが、Blu-rayでは6倍速でもUSB 3.0が必要になる、ということになります。転送速度的にはUSB 2.0でも足りるにもかかわらず、です。

割と真剣に2分ほど考えたのですが、筆者が思いついた可能性は2つです。

 

USB 2.0の実効値を、考慮している。

USB 2.0の理論値は480Mbpsですが、大体有名な話でこの手の理論値やら規格値やらは願望が占めている割合が多いです。USB 2.0の実効値はだいたい250Mbps~300Mbps程度らしく、これを考慮すれば216Mbpsが頭打ちになる可能性は否定できません。ただし、BDの6倍速側の216Mbpsという数字も理論値であるということを考慮していません。であれば、USB 2.0の実効値を考慮している可能性はそこまで高くないように感じます。

 

供給電力の、問題。

筆者はこれじゃないかなーと勝手に思っていますが、I-Oに聞いたわけでも、試したわけでもありません。USB 2.0は500mAまでしか電力を供給できませんが、USB 3.0は900mAの電力を供給できます。PC周辺機器でバスパワーで駆動するものの中では、外付けドライブはそこそこ電気を食う部類なので、有力なのはこちらです。

 

勝手にまとめると、USB 3.0は思っているほど重要性は高くはないが、BDで使うならあって損はない、という程度です。USB 2.0でもバスパワーでBDドライブは動きますし、実際USB 2.0な外付けBDは流通しています。

 

余談が長くなりましたが...

では、分解。

ポピュラーそうなドライブの割には分解事例が少なかったので書き残しておきます。

まず、本体を裏返してUSB端子側のゴム足を2つ外します。

ねじが出てくるので、外します。

天板をディスク取り出し口の方へスライドさせ、外します。

USB端子を背面としたときの左側面に、ドライブと本体を固定するねじが2か所あるので外します。

銀色のテープをドライブから剥がし、ディスク取り出し口の向きへドライブをスライドさせて本体から取り外します。

ドライブの穴にクリップなり細いものを刺して強制排出します。左右両端でベゼルが固定されているので、割らないように気を付けながら取り外します。ドライブのベゼル外しはツメがかたいので割と難しいです。

あとはUJ272をぶっさして逆の手順で組み立てれば完成です。

 

EX-DVD03Kの、中身。

公式ページで「Panasonic製ドライブを採用」「高信頼・高品質の国内メーカー製」という宣伝がされています。これがどの程度効果があるのか知りませんが、中身はUJ8G2だったのでとりあえず本当です。UJ8G2にMade in Philippinesとは書いてありますが。

因みに、このガワはデバイス名に中身も表示してくれるので答え合わせ自体は分解前にできています。

 

気になった、こと。

筆者宅にはUJ272がもう1台存在し、そちらはLavieの内蔵ドライブとしてたまに活躍しています。気になったことは、Windows側で認識される型番が違う点です。まず、外装に表記されている型番、これはUJ272で同じです。

一方、Windows側で認識している型番は、110円UJ272はUJ262として、元からLavieにくっついている方はUJ272として認識されます。

ガワを経由するからでは、と思ったのですが、Lavieに元からついていたUJ272を外して、今回購入したUJ272の方を取り付けるとやはりUJ262として認識されます。

"USB Device" 表記がないということで、LavieSATAポートに直刺ししている状態です。つまり、ガワの問題ではなく今回購入したUJ272側の問題ということになります。

 

性能差がなければ、問題にはならないが...

特にPCパーツでは、中身は同じでも型番だけ変えて売り出されるケースは多々あります。UJ262という型番のドライブは、実在します。UJ272がこれのリネームというだけであればさほど問題はないのですが、実は性能差があります。UJ262はBD-Rの書き込み速度は4倍速ですが、UJ272は6倍速と、微妙に速いことになっています。

「UJ262比UJ272は音が静か」なんて報告もあるので構造も違うものと思われます。プラシーボ効果的なものは否定できませんが、実際に本家UJ262を筆者が触ったわけではないので不明です。

ラベルに印字されている情報での違いは

元からあるUJ272はMANUFACTURED 2015 HW 1.00 FW 1.01

今回購入したUJ272はMANUFACTURED 2014 HW 1.00 FW 1.31

という感じで、製造日が若干古いのと、FWが違います。UJ262からの移行期で、名称が変わっていなかったという感じでしょうか。

 

動作不良は、ない。

じゃあこれで何か問題が起きているのかというと、そんなことはありません。BDは普通に読めますし、速度が遅いといったことはなくむしろ読み取りは今まで使っていたDVDドライブよりも速い気がします。

 

Win10でも、書き込める。

UJ272の情報を集めている中で、某質問サイトで「Win10をアップグレードしたらUJ272で書き込みができなくなった」という事例がありました。そちらの詳細は不明ですが、筆者の環境ではWindows 10 21H2なPCでUJ272からBDに書き込めました。そのスレッドではWindows10が**という形で結論がつけられていますが

・UJ272が故障している

・ソフトウェアに問題がある(書き込みソフトとWin10の相性等)

・ディスクに問題がある

のどれかな気がします。いずれにしても筆者にはあまり関係がないので、とりあえずUJ272はWin10でも使えます、という話でした。

今更リトルバスターズ エクスタシーを買ったので、Windows11で検証した。

ハードオフで地味に安かったので買いました。これは購入報告というより動作報告に近いです。

 

動くかは、運次第。

というのは、リトバスEXはコピーディスク対策でSETTECのAlpha Disk(Alpha ROM)が採用されています。一部のこの辺のゲームに足突っ込んでる人にはお馴染みだとは思いますが。で、このAlpha ROMがなかなか最低な設計をしており、正規ディスクでもよく誤作動を起こします。中でもリトバスEXはユーザーも多いためか動作した、しないの報告が多いゲームです。報告がある中だと

Windows 10はProのみ動作

・Windows11は未確認(いけたという報告もあるがエディション不明)

・Win10でも対策パッチ(公式)をあてれば行ける

・稀に対策パッチあっても起動しない

パッチは知らんけどProで動いてHomeは動かない、んなことあるかと。試してみます。

で、根本的にこのゲームは古いのでコピー対策云々以前に対応OSがVista止まりです。Win10とかで起動しなくても運営に文句付けるのはやめましょう。

因みに、運営もプロテクトの誤作動については気付いているようで、Vistaですら弾かれることがあると公式で明言しています。

VISUAL ARTS technical support page

 

環境

DELL Inspiron 14 5410

Intel Core i7 11390H

DDR4-3200 8GB*2

Intel Iris Xe Graphics

Windows 11 Home 21H2 22000.613

DVSM-PC58U2V (内蔵ドライブがないのでコイツを使います)

 

結論、いけた。

はつゆきさくらという、同じくSETTECのゴ〇プロテクトを施したゲームが動いていたので期待はしていましたが、パッチによる対策なしで動きます。上記環境では動くということで、Win10がかぶり物しただけのOSことWin11のHomeで動くということはエディションは関係なさそうです。

 

環境2

環境を変えます。

NEC PC-NS150BAW-N

Intel Celeron 3205U

DDR3-1600 4GB*1

Intel HD Graphics

Windows 10 Home 21H2 19044.1586

MATSHITA BD-MLT UJ272

 

結論2、無理だった。

こいつははつゆきさくらもダメだったので動かないだろうとは思っていましたが、やはりだめでした。対策パッチはあてれば動くかもしれませんが、面倒なので未検証。

 

環境2.5

PCはNECのを続投、ドライブをDVSM-PC58U2Vに変えます。

 

結論2.5、動くのもあった。

はつゆきさくらは動作しましたが、リトルバスターズEXは不動。AlphaDiscLogを確認したところ、DVSM-PC58U2Vを使用しているにもかかわらずUJ272が報告されています。

 

環境2.6

DVSM-PC58U2Vを続投かつUJ272をデバイスマネージャで無効化します。

 

結論2.6、2.5と同じ。

リトバス不動。

 

環境2.7

DVSM-PC58U2Vを続投かつUJ272を物理的に引き抜いておきます。

 

結論2.7、動いた。

普通に起動しました。

 

環境3

B450M Pro4

Ryzen 5 3600

DDR4-3000 8GB*2

GTX1650 GDDR6

Windows 10 Home 21H1

LG GH24NS95(内蔵)

ドライブが不調だったのでDVSM-PC58U2Vを接続した状態でそちらからはつゆきさくらを起動してみましたが、いけました。若干構成が変わってしまったのでこの条件でリトバスの動作確認はできていません。

 

環境3.5

基本的には環境3と同じですが、OSがWin10Homeの21H2に、ドライブがLITE ONのiHBS312に変わりました。

はつゆきさくらは動作。

リトルバスターズは不動。

 

環境3.6

上記の構成はそのままで、iHBS312をデバイスマネージャからアンインストールした上で、DVSM-PC58U2Vを使用します。

リトバス起動しました。

 

ここから、わかること。

OSよりもドライブに左右されるっぽいです。エディションは正直関係ない気がします。また、このプロテクトはゲームを読み出しているディスクではなく内蔵ドライブを優先して認識しているようなので、デバイスのアンインストールや物理的に引き抜く等して内蔵ドライブを認識しないようにする必要があることも判明しました。ただし、デバイスの無効化では起動しませんでした。アンインストールしたドライブは、デバイスマネージャからハードウェア変更のスキャンをすれば再び認識されます。

内蔵ドライブを持たないInspironがスムーズに起動してLavieでコケた理由に説明が付きます。

 

DVSM-PC58U2Vの、中身。

ソフトウェア上だとどこを見てもBUFFALO Optical Drive USB Deviceとしか表示されません。中身の調べ方はあるのかもしれませんが、面倒なので分解します。

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本体の通信USB収納側と裏側のねじ隠しを外してネジを外し、ドライブを引き抜きます。本当は本体背面から細いもので押し込むの穴があるのでその方がが良いのですが、いい感じの棒が無かったので正面からぶっこ抜きました。

中身はSONYのAD-7760H。AlphaDiscがどこまで見ているのかはわかりませんが、とりあえずDVSM-PC58U2Vで、中身がAD-7760Hを搭載しているモデルであれば動作確率は高そうです。動作を保証するわけではありません。

 

これらを、まとめてみる。

リトルバスターズ!エクスタシー

Windows 10 Home, Windows 11 Homeでは動作 (22/4/17時点)

PC-NS150BAW-Nの内蔵ドライブUJ272では動作しない

iHBS312も動作しない

DVSM-PC58U2Vを使用することで動作

内蔵ドライブが優先されるため物理的に引き抜く等認識を阻害する必要あり

 

はつゆきさくら

Windows 10 Home, Windows 11 Homeでは動作 (22/4/17時点)

PC-NS150BAW-Nの内蔵ドライブUJ272では動作しない

DVSM-PC58U2Vを使用することで動作

iHBS312でも動作

→後日Win10を再インストールしたところ蹴られました。

UJ272を無効化しなくても起動

 

どうやらゲームの年代によって挙動がやや異なるようで、はつゆきさくらの方が若干緩いです。

 

規則性が、あまりない。

とりあえずOSやエディションはあまり関わっていないことはわかりました。ドライブが大きく左右していることもわかりました。ただし、基準が謎です。

筆者は最初、ドライブの製造年を疑っていました。しかし

AD-7760H : 2012

iHBS312 : 2012

GH24NS95 : 2013

UJ272 : 2015

という感じで、微妙なところです。

基本的に蹴られたドライブに共通することとしては

・内蔵ドライブである

Blu-ray対応である

ことが挙げられます。色々と条件を変えて試したいところなのですが、検証できる環境がなかなか整わないのでスッキリしないまま記事の終わりとなってしまいました。

 

少し、余談。

リトルバスターズEXは一度ディスクの認証をクリアすればゲームのインストールフォルダのREALLIVE.EXEからディスクレス起動が可能です。ただし、再びディスク認証を求められた事例もあるようなので完璧なディスクレスではない点には注意が必要です。

今更inspiron 14 5410を買ったので、使ってみる。

筆者はinspiron 14 5480というノートPCを使用していました。

しばらくはこれでいこうと思っていたのですが、このタイミングでそこそこ新しめのPCが必要に。

筆者としてはあまりこのタイミングで買い替えたくはなかったのですが、泣く泣くPCを替えたのでした。

 

ちなみにレビュー記事ではありません。

 

 

 

買ったのは、即納モデル。

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Intel Core i7 11390H

DDR4-3200 8GB*2 (16GB)

1TB PCIe 3.0x4 NVMe SSD

Intel Iris Xe Graphics

 

書いてあることは、悪くない。

Core i7 11390HということでHシリーズ、ゲーミングノート向けのCPUとなります。これが10万円ちょっとで買えるので高コスパそうですが、世の中そう甘くはありません。筆者の周りでinspironを検討している友人等には一応言っているのですが、inspironシリーズは総じて冷却がしょぼいので、思っているほどマシンパワーが出ません。

実際この5410もCPUのTDPが下げられている上に、やはり冷却がアレなためか、ベンチマークを回すとCore i5 1155G7程度のパワーしか出ないらしい。一応冷却パイプが2本に増やされてはいるものの、その程度でi7 Hシリーズのパワーは出し切れない様子。実際、筆者が使っていても負荷がかかれば90℃台は普通に行きます。少なくとも、性能目当てでこのPCを購入することはお勧めしません。

 

実は、買いたくなかった。

先の繰り返しにもなりますが、この時期にはあまり買い替えたくなかった。決してinspiron 5410が悪いわけではありません。

i7 11390HはTiger Lake世代のCPUなのですが、実は次世代であるAlder Lakeのモバイル向けCPUがこれから出回るであろうタイミングでした。Alder LakeはTiger Lakeから大きく性能が向上しているらしいのでそちらを狙いたいと思っていたところです。が、今回は筆者の都合でどうにかなる話でもないので諦めました。

 

実は、他にも候補はあった。

筆者がこだわっていたポイントとしては

Intel Core i5 1155G7相当以上

・8GB*2の16GB デュアルチャネル

・NVMe 512GB以上

・Wi-Fi6

・13~14インチディスプレイ

・10万円前後

これらは必須条件でした。

 

HP Pavilion x360 Convert 14-dy1000

Core i5 1155G7

DDR4-3200 8GB*2 (16GB)

512GB NVMe SSD

Intel Iris Xe

 

このモデルの特徴は5Gです。nano SIMに対応しており、4Gや5Gでインターネットに接続できます。タッチパネルを搭載していてペン入力もでき、タブレットのような使い方もできる使う場所を選ばないPC、といった感じ。

また、筆者は個人的にHPを信頼しているところがあり、それも加算されて候補に挙がっていました。

 

DELL Inspiron 14 5410 2-in-1

Core i7 1195G7

DDR4-3200 8GB*2 (16GB)

1TB NVMe SSD

Intel Iris Xe

 

今回購入したinspiron 5410の2-in-1モデル。実は購入ギリギリまでこちらに寄っていたのですが、結局普通の5410にしました。

 

決め手は、Thunderbolt4端子。

inspiron 5410は本体左側面にType-C端子を備えています。基本的にはUSB 3.2 Gen 2x2ポートなのですが、Core i7 11390H搭載モデルはThunderbolt4ポートになります。筆者はUSB 3.1 Gen2すら使っていないので別にただの3.2 Gen2x2でも良かったのですが、今後MacBookを買い替えることを考えるとThunderboltなハブは恐らく買うことになります。そうなるとinspironでもそれを使いたくなってくる。今後も考えてThunderboltポートにこだわってみました。このモデルのi7はなんちゃってですし、元から筆者はi5でもi7でもどうでもいいのでThunderboltがなければ間違いなくi7は選んでいません。そしてThunderboltは現状は使う予定が全くなく、どっちに転ぶかは1年2年後のお楽しみです。

ちなみに2-in-1モデルはi7 1195G7を選んでもThunderboltポートにはなりません。

 

Ryzenは今回はパスしました。コスパだけで見ればRyzenが良いのですが、安定性とThunderboltに拘るとなるとRyzenは自然と選択肢から外れます。また、Intelは一人勝ちで調子乗っていた期間も含めてWintelとして築き上げてきたものがあるので安心感があります。これは、Ryzen 5 3600を使って改めて感じられた部分です。

 

USキーボードで、注文したかった。

即納モデルですし安価なモデルなので仕方ないのですが、日本国内からUSキーボードの製品を注文することはできませんでした。DELLの他のシリーズのPCはUSキーボードで注文できるものもあるようです。

 

Lenovo製品は、選ばなかった。

実はLenovo製品であれば、同じような構成でもっと安く手に入れることができます。が、筆者はあまりLenovoを信頼していないため選びませんでした。Lenovoがダメだという事実が座っているわけでもなく、これは筆者の個人的な偏見です。こういうこと言い出すと「何も買えなくなりますよ」という最もな意見が飛んできそうですが、何を信じて何を信じないかは個人の自由です。正直DELLやHPがグレーすらない白一色だなんて思っていませんし、実際そんな企業はほとんどないでしょう。その中で何を信じて選ぶかという話です。裏になにがあるかわからないにしても、自分が信用できる製品を使ったほうが気分は良い。PCやスマホのプライバシー保護やセキュリティなんて一方的な信頼でしか成り立っていないと筆者は考えています。筆者がSamsungGoogleよりもAppleを信じているのも同じ事情です。関係ない話、以上。

 

ハード面は、満足。

と書くとソフト面は不満なのかという話になりますが、まあそういうことです。それは後述します。

筆者はinspiron 14 5410を今まで使用していたのですが、そこからの移行であれば不満なく使えています。

 

ポートは、減りつつ便利に。

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左側面は奥から 電源、HDMI1.4、USB(USB 3.1 Gen1)、Thunderbolt4

右側面は奥から3.5mmジャック、USB(USB 3.1 Gen1)、micorSDスロット

インターフェースとしてはUSB2.0ポートとRJ-45がなくなり、SDカードスロットがMicroSD専用になりましたが、これはThunderboltポートにハブを接続すれば増設できるので、シンプルになりつつ拡張性も増したと考えて良いと思います。5480のRJ-45は100BASE-TXでしたし、正直要らないといえば要らなかった。

5480ではHDMI、Type-CのDP Alt Mode共に何故かFullHDまでという制約がありました。5410ではHDMIバージョンは1.4で変わらないものの4K30Hzまで対応、Thunderboltポート経由で4K60Hzに対応しています。注意点としてHDMIポートに4Kディスプレイを接続すると何故か4K60Hzで信号を送っていることになり、外部ディスプレイ側に何も表示されないという問題が発生します。HDMI1.4は4K60Hzには非対応であり、帯域幅が足りません。4K60Hzで表示できた事例があるようですが、これによってモニタに動作不良が発生した筆者としては非推奨です。

因みに5480と5410共にUSB PDでの充電に対応しています。ただし純正アダプタは5480は45W、5410は65Wなのでそこそこの出力が必要です。

 

キーボードは、一長一短。

5480はUSキーボードで比較対象にならないので、かつて使っていた7472との比較です。

Enterキーやback spaceキー、左右キーが大きく押しやすくなりました。電源ボタンがback spaceキーの上になり、指紋認証統合型となっています。誤押下を防ぐためか電源ボタンはかなりかたいです。ただ、良くも悪くもカバーを開ければ勝手に電源が入る設計であるため電源ボタンを押す機会はあまりないです。実際、2週間ほど使っていますが電源ボタンを押したのは3回程度です。

使いにくくなったのはFnキー周りです。音楽の戻る、進むの操作ができなくなった他、prt scがF10に統合されたためFn Lockの設定次第ではスクショにFnキーを押す必要があるため面倒です。

 

その他、便利なところとか。

ディスプレイを片手のみで開けられる設計は継承されています。

カメラにはプライバシーシャッターが付き、物理的にカメラを塞ぐことができる安心感があります。

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スピーカーは強化されており、ノートPCとしては音質の良い部類になると思います。底面にスピーカーが設置されているのにクリアに聞こえます。Waves Maxx Proのイコライザを有効にしていると音楽が波打って聞こえることがありますが、この辺は個人の好みの域です。が、音周りはかなり自由に弄ることができます。

個人的にうれしいのは本体スピーカーとイヤホンを別系統として扱えることで、個別に音量設定が保存できるほか、イヤホンを挿した状態でも本体スピーカーに出力先を変更できます。新品だからか知りませんがイヤホンジャックが異様に硬いので、かなり助かります←

ディスプレイは相変わらず6bitですが、普段使いでは恐らく8bitのモニタとの見分けはつきません。色が重要になってくる用途でなければ気になりません。強いて言えば、全体的に色が薄いです。特に、赤は若干とぼけた色をしています。

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面倒なのでYouTubeにあったやつで。比較方法もいい加減ですが、なんとなく伝わればいいということで←

HDRが使える、OLEDであるiPhone13相手だと流石に差が出ます。

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24QP500-B(8bit)相手だと意外と差が出ません。やはり赤が弱いですが、黒はきれいです。

 

本体は、かなりいい。

語彙力...

inspiron 5480ではディスプレイ天板のみが金属だったのに対し、5410ではディスプレイ天板とパームレスト、側面も金属になり、高級感と耐久性が増しています。液晶周りと底面はプラスチックですが、十分です。ベゼル幅が狭くなっていて、タッチパッド周りの加工等全体的にデザインにもこだわりがみられるPCです。

不満点は冷却性能です。5480では底面のすべり止めが吸気と排気を分けていたのですが、5410はディスプレイを開くと本体が若干浮く設計になっています。吸気と排気を分けるためか、液晶面に熱風をぶつけるというなかなかな設計。

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総じて、使いやすい。

inspiron 14 7472を使って以来筆者は14インチのノートPCにハマっており、大きすぎず小さすぎずで、機能も耐久性も十分、使いやすさについてもこだわりがみられるPCで気に入っています。ユーザービリティでMacBookに勝てるかといえば微妙ですが、10万円台でこの完成度であれば十分以上です。最近はほとんどMacBookを使っていた筆者がストレスなく使える程度には快適です。トラックパッドはやはりMacには及びませんが、これはWin11のUIの問題もあります。

 

SSDは、2230。

調べてみた限り内部に余裕がある、2280も対応しているにもかかわらずなぜか2230のNVMe SSDが採用されています。KIOXIA製で、KBG40ZNS1T02、TLC。KIOXIAは親切なので、こういうマイナーなSSDでもしっかり公式ページが存在しています。

HDD機の8.1と10で System に苦しめられた過去がある筆者はSATA SSDの時点で十分快適と感じるので、速い遅い等の評価はしません。一般用途であれば十分で、2230て珍しいよねって話でした。

 

ソフト面は、不安。

不満ではなく、不安。

現在出荷される個体はWindows11がプリインストールされています。本当は10にしたかったのですがWin11が必須なので、まあいっか、いつかWin11使う避けて通れない道だとあきらめて踏み込んだのですが。まあ酷い。

実は筆者は去年にWin11を触ったことがあったのですが、その安定感のなさと柔軟性のなさから1週間も使わないうちに戻した記憶があります。その11、あれから半年経ってるし流石に大丈夫だろうと蓋を開けてみたらこれがとんでもない勘違いでした。

タスクマネージャーが職務放棄するわ、エクスプローラーがクリックするたびにクラッシュするわ、右クリックメニューが出てこないわ...なんだこれ。これ、Dev版ですか?と言いたくなるほどの不安定さで、今後このOSを使っていかないといけないと考えるとかなり不安になります。

同時に、メインPCには当分Windows11は導入しないことが確定しました。

 

DELL機は、16GB推奨。

これは個人的に推している点なのですが、何故かDELL製のPCはデフォで6GBくらいRAMを持っていかれるので16GBのものを推奨します。お節介ソフトはそこまで多くは見えないのですが。16GBだと高いとか、そもそもラインナップにない場合は自力交換もアリです。DELLは保障に分解やパーツ交換の有無を明記しておらず、むしろ公式で分解方法を公開している程度には寛容です。サポートに聞いたところ「交換パーツ起因の問題であれば出荷時のパーツに交換する」的な回答が返ってきたので別に対応は受けられるっぽいです。ただし、オンボードのRAMなモデルも流通しているので事前に調べる必要はあります。

回復領域に思うところがないのであればクリーンインストールもアリです。が、根本的に8GBだと心許ないと感じる場面が増えてきたのが現状なので、DELL機であるないにかかわらず16GBをおすすめします。

 

その他、不具合。

到着からずっと、再起動やディスプレイの接続切断をすると内蔵ディスプレイの輝度が勝手に最大になるという問題を抱えていました。Windows UpdateやIris Xeのドライバの更新、設定の見直しをしたのですが解決せず。輝度に関しては自動輝度調整の不具合は散見されたものの、そもそもこのモデルは周辺光センサーが搭載されていないので関係なし。先述の不具合の頻発もありますし、DELLのソフトの不具合の可能性も考えてクリーンインストールを検討。実際、Win11のインストールメディアを作成するところまで行ったものの、回復メディアが吹き飛ぶのがあまり気分的によろしくない。DELLはパーツ交換に寛容なのでSSD乗せ換えるかとも考えたのですが、面倒。筆者があまりとらない手段なのですが、珍しくDELLのサポートに問い合わせることに。

 

BIOSを、更新。

ディスプレイの輝度の件をサポートに伝えると、BIOSのバージョンをきかれた。ここで「あっ」と。新品のノートですっかり忘れていましたが、BIOSバージョンは確認していませんでした。筆者のPCは2.6.1だったのですが、最新は2.7.1。これを適用したところディスプレイの輝度が変わらなくなりました。BIOS、大事。

このPCについてDELLのサポートのお世話になったのは2回目なのですが、どちらも対応が良くてかなり好印象です。 (何様

 

直ったと、思っていた。

なんと再発しやがった。ここまでくると使ってられない域になってくるので、不良品として交換するか切り分けるために初期化しました。クリーンインストールにしたいところを抑えてRecovery Assistant経由で。翌日PCを持ち出す予定があったのですが

その前日夜10時頃に再発→リカバリ→ソフト等入れ直し

の流れ。当然日付を超えたうえで、翌朝には電車に揺られるのですから、さすがに腹が立ちました。

リカバリの際気づいたのは

・出荷時とは何か中身が違う(McAfeeとかがデフォでいない等)

・ライセンス的にはWindows10のアップグレードっぽい?(保証はしません)

・5480比Recovery Assistantが改悪されて使いにくくなっている

一応輝度Max問題は解決し、ソフトバグの可能性が高いこともわかったものの、結局原因がわからずスッキリしない。事例が見つけられない以上、これならDELLに交換依頼してもよかった気もする。

HDL2-AAX0/EをSSDで使おうと思ったけど、未遂に終わった。

しょうもない筆者がしょうもない内容でお送りいたします。

 

さて、昨年末頃に筆者は2.5GbE化を進め、デスクトップPC(LANカードで対応)、ノートPC(USBアダプタで対応)、ハブ、NASルーターを2.5GbE対応のものにしました。その中のNASですが、I-O DATAのHDL2-AAX0/Eというものを購入、中にHDDをぶち込んでしばらくは使用していたのですが。以前使用していたTeraStationよりも筐体が貧弱なこともあり、HDDの音がダダ洩れでうるさい。夜は電源を切っていました。最終的には面倒になって使わなくなり、ついにはコンセントも抜かれてホコリを被った状態に。

 

そんな中、家の整理をしていたらSSDを発掘。これ使えるんじゃね、ということでNASSSDにして転送速度も騒音も発熱も一気に解決しようとしたわけです。

 

タイトルに未遂と書いている時点でこれをやる人は居ないとは思いますが、もしやるなら自己責任でお願いします。

 

一応、説明書を確認する。

公式で「SSDでも使えるよ」なんて書いてあった時には記事のネタとしては面白くないので対応するディスクを一応確認しておきます。

■ 同じ容量の3.5インチ SATA HDD 2台

~(中略)~

用意するドライブの条件

ドライブ:3.5 インチ SATA ドライブ

容  量:1TB以上(2台とも同じ容量であること)

引用元

https://www.iodata.jp/lib/manual/pdf2/hdl2-aax0_e_manu.pdf

 

一方筆者が用意したのは

■ 2.5インチ SATA SSD 1台

ドライブ:2.5インチ SATA ドライブ(?)

容  量:500GB (同じ容量以前にそもそも1台)

 

見事にSATAという部分しか合っていない。もはや問題外なのか「SSDは使うな」という表記すらありません。これは楽しみです。

 

選ばれたのは、MX500でした。

2.5インチSATAの定番SSDなので特に説明は入れません。500GB。

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早速、やる。

SSDを、ぶち込む。

HDL2-AAX2/Eに閉じ込められていた先客のUltrastar2台を引き抜きます。3.5インチ専用のものにどうやって2.5インチのSSDを接続するかというと、そのまま突き刺します。3.5インチへの変換マウンタなんて数百円で買えますが、出費が惜しいというよりも面倒だったので直刺しして完了。物理駆動するわけでもなし、重量がそこまであるわけでもなし。UltrastarNASのマウンタから取り外す手間も省けてお得です。

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ファームを、DLする。

公式からファームウェアをダウンロードしてきます。ご丁寧にS/NがないとDLできない仕様なので注意。購入からたった3カ月半しか経っていないのでファームウェアバージョンは変わっていませんでしたが、一応DLしなおしました。

 

USBに、入れる。

先程のリンクのPDFには "弊社製 USBメモリー" という指定がありますが、筆者はELECOMの16GBのUSBメモリでいけました。よくあるメーカー側の保険なので無視っても問題はないと思います。

DLしたものを解凍してfirmware.tgzとfirmware.tgz.sigの両方をUSBメモリ直下に置きます。

 

ファームウェアを、インストールする。

NASのUSBポート1 (フロントポート) にUSBメモリを接続し、起動。

早速、問題が起きました。本体のPOWERランプが赤点滅でブザーが鳴り続けるというわかりやすいエラーサイン。電源を落とさないとブザーが止まらないので一度電源を切り、USBメモリをPCに戻します。中のtxtファイルを確認したところ

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SATAD2 not found.

###### ERROR ######

ERR_SATAD_NOT_FOUND

Internal disk(s) not found.

ということで「2ドライブモデルなのに2本ねーじゃん!」というツッコミが入りました。後述しますが、どうやらこのモデルはディスク1本で動かすことができないようです。

 

また選ばれたのは、MX500でした。

MX500もう1個ないかなーと家を探し回った結果、デスクトップPCから発掘。大したデータも入っていないのでHDDにさっさと移動させてMX500をもう1台確保。

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これにより

■ 2.5インチ SATA SSD 2台

ドライブ:2.5インチ SATA ドライブ(?)

容  量:500GB (2台とも同じ容量)

となり、新たに2台という部分と同容量という条件をクリアしました。

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もちろん2台目のSSDも直刺しします。

 

改めて、ファームウェアを入れる。

先程と手順は変わりません。今度はPOWERランプが橙点滅という説明書にない挙動をしましたが、どうやらインストールはできたらしい。

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ログを見てもツッコミどころは

###### check internal HDD size ######

OK

程度のものでエラーはありませんでした。500GBでいいんかい。

 

早速、起動。

特にHDD比初期起動が速いとかはなく、ゆっくり。筆者が2.5Gハブの電源を入れ忘れていたので、IP取得できないとNASに文句を言われた以外は問題なく起動。以前初期設定したときはLAN DISK CONNECTがサボって使い物にならなかったのですが、今回はいけました。何が違ったのか未だにわかりません。使える分には問題がないので、ささっと初期設定をします。

500GBのSSDの2枚刺しなのに何故か容量が494GBになっていますが、それ以外は気になるところもなく。これの原因は後述します。

SSD化で設定画面のロード速度が改善されるかと思いきや、相変わらずHDDと同じくらい遅い。本当にSSDかこれ。

 

またしても、問題が起きる。

500GBのSSDの2枚刺しでも使えた!記事のネタになる!と喜んでいたのもつかの間、データの転送速度を見ようと思いNASにファイルをドラッグアンドドロップ。PC側から「ネットワークエラー」と言われ、転送に失敗。リトライするも今度は何も出ずにフリーズ。疑問に思いながらLANケーブルを抜いたところPCは氷が解けたように動き出したものの、NAS側に全くアクセスできなくなりました。設定画面にも入れなくなり、NASの電源ボタンを長押しするも反応なし。このNAS、フリーズすると完全に制御が聞かなくなるようで、仕方なく電源プラグを抜き、再起動。今度は使えましたが、どうも怪しい動きをします。

 

データを、送ってみる。

気を取り直して。環境は2.5GbEで、拡張ボリュームになっています。

MP4の3GB程度のデータをやり取りしてみました。

 

NVMeのSSDから送ってみた結果。

100MB/s ≒ 0.78Gb/sです。HDD型のNASとしては標準程度だと思いますが、SSDにしては、というよりHDDよりも遅いです。 

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NASからノートPCのNVMeなSSDに送ってみた結果。

180MB/s ≒ 1.4Gb/sです。1Gbは超えましたが、一般的なSATA HDDを直接繋げた時より少し速い程度でしょうか。

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RAID0に、してみる。

「後述します」と後回しにしていたものをここで回収します。

筆者は今日まで勘違いしていたのですが、このHDL2-AAX0/Eは完全に2ドライブ専用らしいです。どういうことかというと、例えば以前筆者が使用していたTeraStation TS3200DはHDD 1台でも1ドライブのNASとして動作させることができました。また、RAIDを使用しないことで2つのディスクを別々に動作させることができ、disk1とdisk2でデータを分けることができました。ところがHDL2-AAX0/Eの方はというと、動作モードに

・拡張ボリューム (初期ではこれ)

・RAID0

・RAID1

という3つの選択肢があるのですが、これらは全て2台のHDDをまとめて使うことが大前提となっています。RAID0はストライピングでRAID1はミラーリング

では拡張ボリュームとはなんぞというと、I-Oが自称独自開発した動作モードらしいです。大きくはRAID1の様な動作をするのですが、データの読み込みを片方のドライブに専念させ、もう片方はバックアップに専念させることであえてディスクの負荷を一方に偏らせ、耐障害性を向上させるもののようです。当然ディスクが2台以上必要なので、先程の3択のうちいずれも1本では動かすことができず、筆者が最初にケチってSSDを1台しか入れなかったときはエラーになったのだと考えられます。

また、容量が1台分しか表記されなかったのも拡張ボリュームがRAID1のような動作をするためだとわかります。

筆者はてっきり2台を別々のディスクとして使用できると思っていたのですが、I-Oはそうはさせてくれないようです。

 

話を戻して、思うように転送速度が出なかったのと、NASに入れるデータはそもそもバックアップしてあるのでRAID0にして動かしてみます。

で、またも問題が起きます。RAID0でフォーマットし直したところエラーでマウントできず。

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RAIDの状態 正常動作とは。RAIDは正常だけどマウントできないのでしょうか。よくわからん。リトライしたらすんなりいけましたが、いちいち動作が安定しない。

 

まさかの、結果。

ここにきて衝撃の結果が。

 

NVMeのSSDから送ってみた結果。

160MB/s ≒ 1.25Gb/sです。

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NASからノートPCのNVMeなSSDに送ってみた結果。

170MB/s ≒ 1.3Gb/sです。

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遅い。

PC→NASの速度は速くなった一方で、NAS→PCは拡張ボリューム時より落ちています。拡張ボリューム時は転送速度がかなり安定していた一方で、RAID0では転送速度が安定しませんでした。

HDDでRAID0使用時はPC→NASが120MB/s程度なのでここは速くなっています。が、NAS→PCの場合は2.5Gb/sの規格値近辺まで出ていたのでむしろ大幅に遅くなっています。

 

メリットが、ない。

速度がウリのSSDでHDD並みの速度しか出ない、しかもRAID0ではHDDの方が速いというかなりもったいない使い方になります。当然NASは即HDDに戻し、また電源を切ってホコリの雨に当たっているところです。静音性についてはいい感じでしたが、元からNASのファンがうるさいのでこうなると2.5インチHDDとかで良くなります。一応SSDでも動作はするもののやや不安定で、転送速度がでません。少なくとも、HDL2-AAX0/EをSSD化するメリットはありません。

 

MX500にせっせとデータを戻しながらこの記事を投稿することにしましょう。