Core's Blog

何か、いろいろ書く。

Windows11の要件が更新された。ので個人的な意見を書いてみる。

Windows11の対応CPUが若干更新されましたね。

具体的にはSkylakeとKabyLakeの上位CPUが食い込んできた感じです。

Windows 11の対応CPUについて、なんか色々言われているので個人的な意見を書いておきます。

 

一部で、MeltdownとSpectreが原因と言われている。

筆者は "全く" 関係ないと考えています。

 

まず、当初のWin11のサポートCPUは第8世代Core iとZen+以降でした。その後「KabyLakeサポートするかも」とMSが発表し、最終的に対応することが決定したCPUが以下。

Skylake-X

Core i7 7800X, Core i7 7820X, Core i9 7900X, Core i9 7920X, Core i9 7940X, Core i9 7960X, Core i9 7980XE

 

Skylake-W

Xeon 2100シリーズ

Xeon 3100シリーズ

 

Kaby Lake-X

Core i5 7640X, Core i7 7740X

 

Kaby Lake-H

Core i7 7820HQ(DHC設計原則準拠が条件)

 

こんな感じです。

結論から書きますが、こいつらはSpectreとMeltdownのハードレベルでの緩和はされていません。MSがKabyLake対応を仄めかした発言をしたときに、どっかのネットメディアAが「KabyLakeはMeltdownとSpectreのハードレベルの対応ができてるから」とかすごい頓珍漢なこと書いてましたが、対応してませんからね?

Intel公式の表で確認してみてください。

Affected Processors: Transient Execution Attacks & Related Security...

MeltdownとSpectreに関係するのは

CVE-2017-5753

CVE-2017-5715

CVE-2017-5754

CVE-2018-3639

辺りです。Skylake-Xとかで横にスクロールしてもらえばわかりますが、ほとんどがSoftwareで、良くてMCU+Softwareです。MCUはマイクロコードでの対応を意味します。

 

関係ないですが、ネットメディアAは別記事で書いている、新しく対応したCPUの表記も間違ってます。

Core i9 7960Xが抜けてますし、i5 7640Xとi7 7740XはSkylake-XではなくKaby Lake-Xに分類されています。デタラメ書くな。

 

根本的に、第8世代も対策していない。

これを受けて「KabyLake以前も対応し出したからセキュリティがザルになった」という発言をTwitterでみかけましたが、変わりません。公式対応CPUが増えて若干不安定になるリスクがある可能性があるかもしれない程度で、セキュリティは変わりません。動作不安定も仮になったとして体感できるものでもないでしょう。

変わらない、というのはMeltdown、Spectreのハード緩和はCoffeeLake-RとWhiskeyLakeの一部以降で行われているものだからです。CoffeeLake-Rは第9世代のCPUで、WhiskeyLakeは第8世代後期のモバイル向けCPUになります。

仮にSpectreやらMeltdownやらが関係しているのであれば、少なくともCoffeeLakeやKabyLake-RやGは蹴っていないと不自然です。

これも先程の公式ページで確認してもらえればわかりますが、CVE-2017-5753を除いて、第9世代のCPUはハードウェアでの対策がされていることがわかります。 "SpectreとMeltdownを境に切っている" 論を通すのであればCoffeeLake-Rよりも前のCPUは切っていないと筋が通りません。

 

また関係ないですが、KabyLake-RとGは第8世代CPUです。元からWin11に対応しています。

 

では、何を基準にしているか。

以下、無根拠なので信じないでください。ただの予想です。

これは正直読めませんが、筆者は発売時期と性能だと考えています。

 

またCore i7 7820HQはSurface Studio 2を11にしたいが為の対応としか思えないので、コイツは抜きで考えます。こんなテキトーでいいんですかねWindows11。

 

発売時期は、大雑把に2018年が区切り。

まず、Vista以降のWindowsはだいたい3年周期で出ていました。その流れで行くと10の次期OSは2018年頃に発売されるはずでした。

しかし、迷走したMSが「Win10が最後のOS」とか言い出した関係で2018年には新しいOSは出ず、Windows10が搭載され続けました。しかしここにきてWindows11が発表され、Win10のサポートが2025年までに確定。ここで問題になるのが、2018年以降に発売されたPCです。2018年に出荷されたPCだと7年、2021年に出荷されたPCだとたったの4年しかサポートされないことになります。これは間違いなく利用者から不満が出ます。

そこで、本来であれば次期OSを搭載できたであろう2018年以降のPC≒だいたい2018年以降製造のCPUを搭載したPCをサポートするという流れだと考えています。

ただし、今回のSkylake-XやKabyLake-Xのサポートで、この可能性は若干薄まったとも考えています。これらの発売時期は2017年4月です。

また、元から対応であったKabyLake-Rの発売時期は2017年7月であり、説得力に欠けます。

 

第8世代から、コア数が増えている。

Ryzenを敵視してかは知りませんが、第8世代のCore iシリーズは第7世代よりもコア数が増加しています。

実は筆者はCore i5 8265U, 16GB DualChannel, NVMe SSDなマシンにWindows11を導入したことがあるのですが、4C8TなPCでもそれなりに重いと感じました。これが2C4Tなノートとかで快適に動くかと問われるとかなり怪しい気がします。つまり、スペックで蹴った可能性もあると考えています。

しかしこれにも疑問があり、単に性能だけで考えるならSkylakeのHQ系とかがサポートされないのは不自然であり、Ryzenの第1世代がサポートされないのも疑問です。

 

Windows10では、旧世代PCが多すぎた。

Windows7以降からの無償アップグレードを提供したせいでCore 2 Duoとかの古すぎるPCがWindows10を載せ出しました。厳密にはHaswell以降と条件付きでIvyしかIntelがドライバサポートをしていないのでそれよりも前の世代は勝手にアップグレードしてるだけなのですが、突然切る訳にも行かないのでグダグダと旧世代機をサポート、結果としてかなり広範囲のCPUを抱えることになりました。

Windows11は、面倒になったMSが旧世代機を蹴る口実だと考えています。その際に問題になるのが先述の2018年以降のPCで、これを解決するために発売時期と性能を考慮した結果が現状のサポートCPU、というのが筆者の考えです。

 

そもそも、25年が区切りだとは言っていた。

MSは「Win10は最後のOS」という迷言を残して後に手のひら返しをしましたが、今まで通りサポートは10年を目処にするというような発言はしていました。どういう形態をとるつもりだったのかは不明ですが、この件に関して「Win10が2025年までになった!」としてサポート期間云々でMSを批判するのはお門違いです。

 

雑な記事が、多すぎる。

ネットメディアAに限った話ではなく、こういう無根拠にデタラメなことを書くネットメディアが多すぎです。件の記事はまだ記事の執筆者の考えであるというニュアンスが少なからず取れましたが、Twitterで見てみるとそれを鵜呑みにしてしまっている人が割といます。

さらに問題なのが、このメディアAの記事を参考にして新たに記事を書いている別のネットメディアが居ることです。こうやって間違った "執筆者の予想" は "事実" として書き換えられ、広まって行くのです。

で、SpectreとMeltdownの対応状況は公式で丁寧に表まで作ってあるのに、全く調べもしなかったのか、と。公式に書いてある情報をガン無視して予想を書くというのが、ネットメディアという多くの人の目に留まる情報の発信の仕方として正しいものなのでしょうか。MeltdownとSpectreについての対応状況なんて、Wikipediaにすら書いてありますからね?

これは個人的な持論ですが、こういうろくなこと書かないネットメディアとか個人ブログ(このブログのこと)を信用するくらいなら、Wikipediaの情報を信じた方がまだマシです。特に、デタラメなこと書いていてもどっかしらから収入が入ってるような記事は参考になりません。

 

だからこのブログを信用しても良い!という話ではないのですが、このブログは一切収入を得ていません。筆者の時間を切り崩して書いているだけです。ただ、筆者も間違ったことを書くことが多いというか、それがほとんどだと思うので「ここが違うぞ」とかあったら指摘していただければと思います。