今更リトルバスターズ エクスタシーを買ったので、Windows11で検証した。
ハードオフで地味に安かったので買いました。これは購入報告というより動作報告に近いです。
動くかは、運次第。
というのは、リトバスEXはコピーディスク対策でSETTECのAlpha Disk(Alpha ROM)が採用されています。一部のこの辺のゲームに足突っ込んでる人にはお馴染みだとは思いますが。で、このAlpha ROMがなかなか最低な設計をしており、正規ディスクでもよく誤作動を起こします。中でもリトバスEXはユーザーも多いためか動作した、しないの報告が多いゲームです。報告がある中だと
・Windows 10はProのみ動作
・Windows11は未確認(いけたという報告もあるがエディション不明)
・Win10でも対策パッチ(公式)をあてれば行ける
・稀に対策パッチあっても起動しない
パッチは知らんけどProで動いてHomeは動かない、んなことあるかと。試してみます。
で、根本的にこのゲームは古いのでコピー対策云々以前に対応OSがVista止まりです。Win10とかで起動しなくても運営に文句付けるのはやめましょう。
因みに、運営もプロテクトの誤作動については気付いているようで、Vistaですら弾かれることがあると公式で明言しています。
VISUAL ARTS technical support page
環境
DELL Inspiron 14 5410
DDR4-3200 8GB*2
Intel Iris Xe Graphics
Windows 11 Home 21H2 22000.613
DVSM-PC58U2V (内蔵ドライブがないのでコイツを使います)
結論、いけた。
はつゆきさくらという、同じくSETTECのゴ〇プロテクトを施したゲームが動いていたので期待はしていましたが、パッチによる対策なしで動きます。上記環境では動くということで、Win10がかぶり物しただけのOSことWin11のHomeで動くということはエディションは関係なさそうです。
環境2
環境を変えます。
NEC PC-NS150BAW-N
DDR3-1600 4GB*1
Intel HD Graphics
Windows 10 Home 21H2 19044.1586
MATSHITA BD-MLT UJ272
結論2、無理だった。
こいつははつゆきさくらもダメだったので動かないだろうとは思っていましたが、やはりだめでした。対策パッチはあてれば動くかもしれませんが、面倒なので未検証。
環境2.5
PCはNECのを続投、ドライブをDVSM-PC58U2Vに変えます。
結論2.5、動くのもあった。
はつゆきさくらは動作しましたが、リトルバスターズEXは不動。AlphaDiscLogを確認したところ、DVSM-PC58U2Vを使用しているにもかかわらずUJ272が報告されています。
環境2.6
DVSM-PC58U2Vを続投かつUJ272をデバイスマネージャで無効化します。
結論2.6、2.5と同じ。
リトバス不動。
環境2.7
DVSM-PC58U2Vを続投かつUJ272を物理的に引き抜いておきます。
結論2.7、動いた。
普通に起動しました。
環境3
B450M Pro4
Ryzen 5 3600
DDR4-3000 8GB*2
GTX1650 GDDR6
Windows 10 Home 21H1
LG GH24NS95(内蔵)
ドライブが不調だったのでDVSM-PC58U2Vを接続した状態でそちらからはつゆきさくらを起動してみましたが、いけました。若干構成が変わってしまったのでこの条件でリトバスの動作確認はできていません。
環境3.5
基本的には環境3と同じですが、OSがWin10Homeの21H2に、ドライブがLITE ONのiHBS312に変わりました。
はつゆきさくらは動作。
リトルバスターズは不動。
環境3.6
上記の構成はそのままで、iHBS312をデバイスマネージャからアンインストールした上で、DVSM-PC58U2Vを使用します。
リトバス起動しました。
ここから、わかること。
OSよりもドライブに左右されるっぽいです。エディションは正直関係ない気がします。また、このプロテクトはゲームを読み出しているディスクではなく内蔵ドライブを優先して認識しているようなので、デバイスのアンインストールや物理的に引き抜く等して内蔵ドライブを認識しないようにする必要があることも判明しました。ただし、デバイスの無効化では起動しませんでした。アンインストールしたドライブは、デバイスマネージャからハードウェア変更のスキャンをすれば再び認識されます。
内蔵ドライブを持たないInspironがスムーズに起動してLavieでコケた理由に説明が付きます。
DVSM-PC58U2Vの、中身。
ソフトウェア上だとどこを見てもBUFFALO Optical Drive USB Deviceとしか表示されません。中身の調べ方はあるのかもしれませんが、面倒なので分解します。
本体の通信USB収納側と裏側のねじ隠しを外してネジを外し、ドライブを引き抜きます。本当は本体背面から細いもので押し込むの穴があるのでその方がが良いのですが、いい感じの棒が無かったので正面からぶっこ抜きました。
中身はSONYのAD-7760H。AlphaDiscがどこまで見ているのかはわかりませんが、とりあえずDVSM-PC58U2Vで、中身がAD-7760Hを搭載しているモデルであれば動作確率は高そうです。動作を保証するわけではありません。
これらを、まとめてみる。
リトルバスターズ!エクスタシー
Windows 10 Home, Windows 11 Homeでは動作 (22/4/17時点)
PC-NS150BAW-Nの内蔵ドライブUJ272では動作しない
iHBS312も動作しない
DVSM-PC58U2Vを使用することで動作
内蔵ドライブが優先されるため物理的に引き抜く等認識を阻害する必要あり
はつゆきさくら
Windows 10 Home, Windows 11 Homeでは動作 (22/4/17時点)
PC-NS150BAW-Nの内蔵ドライブUJ272では動作しない
DVSM-PC58U2Vを使用することで動作
iHBS312でも動作
→後日Win10を再インストールしたところ蹴られました。
UJ272を無効化しなくても起動
どうやらゲームの年代によって挙動がやや異なるようで、はつゆきさくらの方が若干緩いです。
規則性が、あまりない。
とりあえずOSやエディションはあまり関わっていないことはわかりました。ドライブが大きく左右していることもわかりました。ただし、基準が謎です。
筆者は最初、ドライブの製造年を疑っていました。しかし
AD-7760H : 2012
iHBS312 : 2012
GH24NS95 : 2013
UJ272 : 2015
という感じで、微妙なところです。
基本的に蹴られたドライブに共通することとしては
・内蔵ドライブである
・Blu-ray対応である
ことが挙げられます。色々と条件を変えて試したいところなのですが、検証できる環境がなかなか整わないのでスッキリしないまま記事の終わりとなってしまいました。
少し、余談。
リトルバスターズEXは一度ディスクの認証をクリアすればゲームのインストールフォルダのREALLIVE.EXEからディスクレス起動が可能です。ただし、再びディスク認証を求められた事例もあるようなので完璧なディスクレスではない点には注意が必要です。