今更ジャンクなPS4 Proを見つけたので、お持ち帰りした。
なんとなーく寄ったハードオフでPS4 Pro(CUH-7000)がジャンクで投げられているのを見かけた。価格は19800円、本体のみでHDD抜き取り。状態は「本体ストレージにアクセスできません」と出る、HDDを交換してみてもダメだったとのこと。で、ちょっと気になったので詳しくきいてみると、持ち込まれた時のHDDは当然NG。その後別のHDDに載せかえたものの起動せず、とのことでした。どうやらエラー CE-34335-8で起動しないようです。「PS4はリカバリ領域があってそこから自動的に復元してくれる」的なことを店員さんから聞いたのですが、筆者の記憶ではそんな気の利いた機能は存在しないので「もしかして」に賭けて購入してみました。
HDDで、試してみる。
動くのであればSSDにしたいところですが、若干怪しいので一応どうでもいいHDDで試しておきます。で、筆者が知る限りはPS4にシステムの自動修復機能はありません。HDDが故障した場合はUSB経由での復旧が必要です。とはいっても、必要なのはPCと2GB以上のUSBメモリ程度です。
公式にも載っていますが、PS4のリカバリ手順を一応書いておきます。CUH-7000ですが、基本的には他のPS4も同じです。
1.PS4のHDDを、交換する。
SSDでも同じです。ここの説明は公式で十分わかりやすいので割愛。
2.PS4のシステムを、ダウンロードしてくる。
先述の通り、PS4には自己修復とかネットワーク修復とか気の利いた機能はないのでUSBにファイルを入れてそこから復元してやる必要があります。
PS4システムソフトウェアアップデート (playstation.com)
このページに入り、 "PS4再インストールファイル" の方をダウンロードします。約1GBですが、サーバーがアレなのか家の回線がアレなのか、あまりDL速度は速くなかったので気長に待ちます。
3.USBを、用意する。
容量は2GB以上が必要です。FAT32にフォーマットします(exFATでも良いらしい?)。ドライブ直下に "PS4" というフォルダを作成し、さらにその中に "UPDATE" というフォルダを作成します。
そしてさらにその中に、先ほどダウンロードした "PS4UPDATE.PUP" をコピーします。
4.PS4で、作業をする。
先ほどのUSBをPS4のUSBポートに挿入します。
電源ボタンを長押しし続けます。1度目の「ピ」ではそのまま長押しし続け、2度目の「ピ」が鳴ったらボタンから離します。この操作によりPS4がセーフモードで起動します。
5.システムを、再インストールする。
DUALSHOCK4を有線接続してPSボタンを押すと操作できるようになります。
"7. PS4を初期化する(システムソフトウェアを再インストールする)" を選択します、というかこれ以外選べないと思います。
途中の選択肢は "USBストレージ機器からアップデートする" "OK" を選択します。
以上の手順で、成功すればPS4が勝手に起動します。筆者のPS4 Proも起動しました。めでたしめでたし。この後CUH-2200からSSDを没収して再度システムを入れ直しました。二度手間。
確かに、わかりにくい。
HDD交換はSATAの端子も耐久性がないですし、データ移行時のトラブルも発生しやすいのでメーカーとしてもバンバン交換してくれ、とは言いにくいところだとは思うのですが。HDDを交換できるように設計している割には確かにリカバリ方法がわかりにくいです。親切なほうではあるのかもしれませんが、エラーが起きた時に誰でも対処できるかと言われると微妙なライン。難しいところです。
エラーCE-34335-8はほとんどの場合はHDD側に問題があります。公式サイトを見る限り本体側の故障のケースも無くはないようですが、ほとんどの場合はHDDを交換してシステムを入れ直せば動くかと思います。ただしデータは飛びます。
PS4 Proの、違い。
ここからはPS4 Proの話です、システムの入れ直し作業とは関係のない話。
普通のPS4との差ですが、機能的には4K対応が一番の違いです。普通のPS4は1080p60fpsが最大ですが、PS4 Proは2160p60fpsとなっています。HDRは両方対応しています。
また、PS4はSATA 3.0Gb/sだったのに対し、PS4 ProはSATA6.0 Gb/sとなっているためSSD換装時により恩恵を受けられるようになっています。
その他、GPUが強化されていたりブーストモードが搭載されていたり、物理的にでかくなったりしています。
ぶっちゃけ、チーズバーガーとダブルチーズバーガーみたいなものです。確かに物は良いけど差額分の価値があるかと問われると微妙なライン、というのが筆者の持った印象です。
消費電力は、かなり増加。
単純な最大消費電力だけで言えば、CUH-7000はシリーズ最大を誇ります。
CUH-1000 : 250W
CUH-1200 : 230W
CUH-2000 : 165W
CUH-7000 : 310W
CUH-7200 : 300W
筆者は今までCUH-2200を使用していたので、単純に最大値だけで見れば2倍近い数値になります。ちなみに、CUH-7000シリーズはCUH-2000シリーズがベースになっています。
どうでも良いですが、PS3の消費電力も載せておきます。
CECH(A,B)00 : 380W
CECH(H,L)00 : 280W
CECH-2000 : 250W
CECH-2(1,5)00 : 230W
CECH-3000 : 200W
CECH-4000 : 190W
初代電力食いすぎ。
PS5も省電力化していくのでしょうかね。
安くなければ、買ってない。
消費電力が少なければ発熱が減ります。発熱が減れば寿命は延びる傾向にあります。これを考えた場合、長く使いたければPS4 Slimが最も長寿命なはずです。筆者がPS4でやるゲームは2本だけです。しかし両方ともPS4Pro ENHANCEDなのでPS4 Proを手元に残してPS4 Slimを手放すことにしました。
個人的にかなり惜しいのがPrime Videoの4K HDR非対応な点とUHD BD非対応な点です。これに対応していればPS4 Proの魅力は高まるのですが、どちらも今更言ってもな機能です。
電源ケーブルは、その辺のでもOK。
台形型で2ピンという見慣れない形をしていますが、台形3ピンのアース無しなだけなので、3ピンケーブルを流用しても問題ありません。CUH-7200ではメガネ型ケーブルに戻っているようです。