Core's Blog

何か、いろいろ書く。

Wi-Fi6は速いのか、試してみる。

少し前に、Inspiron 5410を購入し、届きました。

これが意味することは、Wi-Fi6の速度を測れるおもちゃが増えたということ。

iPhone 13やiPad miniもWi-Fi6に対応していますが、こいつらでLANの速度を測るのは無理があります。

 

筆者は、有線派。

基本的に筆者は無線LANというものをあまり信用していないため、ノートPCを家で使う場合はLANケーブルをわざわざ引いて使っているほどです。さすがにiPhoneiPadは無線で使いますが、RJ-45が付いている機器は確実に有線を使います。ついてないノートPCはというと、USBのLANアダプタを使います。

速度も品質も有線のほうが安定する、という考えを持っているのです。が、こんなことを言っていて、実はWi-Fi6なら無線のほうがぶっちぎりで速い、なんてことがあったらまずい。ので、おもちゃを手に入れたこのいい機会に測ってみることに。

 

とはいえ、安定の雑さ。

測定は安心と信頼の筆者品質です。

ノートPC(Inspiron 5410)とルーター(WX3600HP)をWi-Fi6で繋ぎ、ルーターとデスクトップPCを有線LAN(2.5GbE)で繋ぎます。で、これをLAN Speed Testというソフトで計測します。デスクトップPCに共有フォルダを作り、inspironからそこに書き込み、読み込みをする形です。

もちろんPCがバックで通信する可能性がありますし、5GHzとはいえ干渉の可能性も0ではありません。一応inspironとAtermの間に障害物はなく、他の機器はWi-Fiに接続していない状態です。恐らくOSのキャッシュ機能等が働くので、測定結果は正確な値ではないはずです。

Inspiron 5410とWX3600HPの間に障害物はなく、距離は3m程です。

 

また、ついでなのでNASも巻き込んで測定してみることに。Inspironに2.5GbEのLANアダプタをつけて測定もしてみました。

 

それぞれの、スペック。

Inspiron 14 5410

Intel Core i7 11390H

DDR4-3200 8GB×2

KBG40ZNS1T02

Intel Wi-Fi 6 AX201 (無線LAN)

USB-LAN2500R (RTL8156) (有線LAN)

モジュールの名前にも入っている通りWi-Fi6 (802.11ax)に対応しています。Intel公式のスペック表を見る限り、最高速 2.4Gbpsと書いてあります。

PC自体もNVMeで、性能面でボトルネックになるとは考えにくいです。

 

デスクトップPC

Ryzen 5 3600

DDR4-3000 8GB×2

WDS250G2X0C

GPE-2500T(RTL8125B)

メモリとSSD、Inspironに負けとる。LANカードをPCIeスロットにぶっ挿して使います。理論値は2500Mbpsです。共有フォルダはNVMe SSDの中に作るので、こちらもボトルネックにはなりにくいはずです。

 

ルーター

NEC Aterm WX3600HP

WAN伝送速度 2.5Gbps

無線LAN伝送速度 Draft IEEE802.11ax 最大2,402Mbps

LANポート×4とWANポート×1を持った機種です。WANポートのみ2.5GbEに対応しているので、PCとWANポートで直結させます。

 

NAS

I-O DATA HDL2-AAX0/E

2.5GBASE-T

HUS724020ALA640×2

RAID0

RAID0時の公称値はRead 226.6MB/s、Write 143.5MB/sです。このNASと他機器の接続には後述のハブをかませます。

 

スイッチングハブ

PLANEX FX2G-05EM

IEEE 802.3bz (2.5GBASE-T)

データ伝送速度 2.5Gbps

こいつを噛ませた場合と噛ませなかった場合では条件として若干不利になりますが、誤差範囲だと信じてる。こいつとAtermのWANポートを直結させて使用します。

 

ケーブル軍団

すべてCat6のスタンダードケーブルで、機器同士を直結させてあります。長さはいずれも2m程度です。ただし、メーカーはごちゃまぜです。だいたいはELECOM。

Cat6は37m以内であれば10GBASE-Tまでいけることになっており、2.5GBASE-TはCat5eでもいけるので、2m程度の単距離であれば問題はありません。

 

使用機器の、速度。

理論値は

AX201 : 2400Mbps

USB-LAN2500R : 2500Mbps

GPE-2500T : 2500Mbps

WX3600HP(Wi-Fi) : 2402Mbps

WX3600HO(WAN) : 2500Mbps

LANケーブル(Cat6) : 10000Mbps

 

 

であり、限界まで出せた場合はAX201の2400Mbpsになります。

両PCのSSDはNVMeで3000MB/s近く出るのでここはあまり気にしません。

NASのR/W速度はMBpsをMbpsに変換すると、約

Weite : 1148Mbps

Read : 1812.8Mbps

です。NASを使った場合これが限界値と考えればよさそうです。

 

NECが、やってた。

Wi-Fi6なのに2.4Gbpsでねーじゃんっ

と言われないようにか、NECが公式でやっていました。

Aterm WX3600HP:無線LANおよび有線LANのスループット値 | 製品一覧 | AtermStation

この時点で1627Mbpsしか出てないらしい。弊社測定環境とか書いてあるので、かなり好条件でやっているはずです。どちらかといえば普段使いに近い環境で試す価値はあるだろう、と言い聞かせて続行。

 

やって、みた。

AX201⇔WX3600HP⇔GPE-2500T

Wi-Fi6の区間があります。

パケットサイズが1MBだと測定にならなかったので、500MBにしました。

Write 382.83Mb/s

Read 447.91Mb/s

え、遅くね?

NECの測定の1/3も出ない結果に。

 

これはWi-Fi以外の環境に問題がある可能性が出てきた。ので、一度有線で試します。Atermだと2.5GbEポートが足りないので、ハブをかませます。

 

USB-LAN2500R⇔FX2G-05EM⇔GPE-2500T

区間2.5GbEの有線LANです。

Write 1,229.37Mb/s

Read 1,571.21Mb/s

Wi-Fi云々以前に2500Gbpsには遠く及ばず。が、格段にWi-Fiよりは速くなっています。

 

別機器に送り付けることにします。

 

AX201⇔WX3600HP⇔FX2G-05EM⇔NAS

Wi-Fi6の区間があります。Atermとハブは2.5GbEで直結してあります。

Write 393.90Mb/s

Read 329.72Mb/s

WriteよりReadの方が遅い謎な結果。

 

今度は有線で試します。

 

USB-LAN2500R⇔FX2G-05EM⇔NAS

区間2.5GbE。

Write 860.28Mb/s

Read 1,473.64Mb/s

PCに送り付けた方が速い。が、やはりWi-Fiをかませるよりは圧倒的に速いです。

 

InspironにつないでいるUSB-LAN2500Rは「発熱して速度が落ちる」と評判です。今日の室温は15℃と割と寒いですが、一応Inspironを解雇して今度はデスクトップから送り付けてみます。

 

GPE-2500T⇔FX2G-05EM⇔NAS

こちらも全区間2.5GbEです。

Write 912.92Mb/s

Read 1,460.63Mb/s

コメントしにくい微妙な数字を出すな。強いて言えばInspironと大して変わりません。

 

Wi-Fiは、ボトルネックになる。

と、考えられる。と濁しておきます。検証が大雑把すぎてどこまで信頼して良い数値かわからない。のに加えて筆者のLAN環境に問題があるのか、有線でもそこまで速度が出ませんでした。が、筆者の環境ではWi-Fiと有線では3~4倍の差があり、Wi-Fiが公称値よりも速度を出しにくいというのは事実と考えて良いと思います。

まあ、普通の家庭環境での日常使用ではこんなもんでしょ程度に考えていただければと思います。少なくとも筆者の環境では有線LANの方が良いという結果になりました。

↑めっちゃ保険かけてる。

 

「lan 速度 測定」とか調べるとf〇st.c〇mとか一番上に出てくるのは何故。